【教訓】【失敗談】私が信用取引をやらない理由@2011年の経験

私は信用取引を絶対にやらないと決めています。なぜならば、これまでの投資での失敗を通じて、自身が欲深く我慢ができない人間であることを知っているからです。レバレッジ取引であるFXでは大借金を負うことはないものの、過去の負けを通じてこれが株の信用取引で突如のIRで無限ストップ安を食らったらどうなるのだろうという想像を掻き立てる大きなきっかけになりました。自分で決めた取引ルールを守る自信がない以上、損失は手持ちの金に留めるという大前提で現在は投資を行っています。

10回勝ち続けても、最後に1度負けるとすべてを失う

私はFXで過去3回ほどロスカットでほぼすべての投資資金を失ったことがあります。一回目は2005年でFXを始めて10日でやらかしました。その時の様子はここに書いています。その後は2011年の震災で300万円近くをロスカットされて、ようやく自身のやり方が本当にダメなことに気が付きました。勝ち逃げしないといつか死ぬ。その前に何度勝ってもそれは死ぬまでの演出に過ぎないと。

30万円が250万円に、しかし。。。

リーマンショックからの4年は悪夢の下落相場
【参考】2008年から5年間のドル円チャート <引用元>為替ラボ – ドル/円(USD/JPY)

2008年のリーマンショックから、ギリシャ危機、東日本大震災の流れは多くの人を相場から引退させたのではないでしょうか。この時の私は基本買いのポジションでドル円のみを扱っていましたが、暴落相場であるにもかかわらず、時折やってくる小さなリバの波に乗り2008年~2009年の間に50万円の種銭が250万円まで増えました。このタイミングで買いポジションだけでやっていること自体がセンスなしなのですが、勝っていたので俺天才としか思っていませんでした。

しかし、そんな都合の良いことはなかなかうまく続きません。ギリシャ危機がささやかれ始めたころには取り返しのつかない含み損を抱え始めました。毎日すがるような思いでチャートを眺め、ポジティブな見通しとなる意見が少しでもないかと当時の2ちゃんの関連スレッドを読み漁るも下落は続くばかり。今思い出すと懐かしい政府による為替介入という一瞬の希望も、2ちゃんに昇竜拳と連投されている間に売り浴びせられ数時間~数日で同値に戻り再び下値を掘り始めるという絶望が繰り返されました。

証拠金減少によるプレアラートに取った愚策

ついには証拠金が30%を割りはじめ、ロスカットか入金かという状況でとってしまった愚策は今でも後悔しています。その当時、入金という選択肢をとったのですがその元となるお金は生活のためにとっておいた奨学金。”無利子だからもらっておきなよ。研究成果がある程度でれば半額~全額免除されるケースがほとんどだよ”そう聞いて一応もらっておいたお金に手を付けてしまったのです。何とかアラートは鳴りやみましたが、わずかな延命措置にしかなりませんでした。

2011年震災時のロスカットまでの流れ

そしてやってきた東日本大震災。テレビが伝える悲惨な状況に自身の資産どころではなくすでに放心状態だったのですが、震災から数日後の早朝に全決済しロスカットすることを決意。250万ほどの損切りをポチっとする指はさすがに震えていました。その直後にセリクラがやってきて、ポチっとしていなければさらに数十万円失っていたのですが焼け石に水。この時失った奨学金の一部は今も毎月返済しています。

最後の負けですべてを失う

増やしたお金は引き出す。損切りをルールを絶対に守る。相場でコツコツと勝つためには欲望を抑え、我慢できる人間であることが重要だと考えます。しかし、私はそうではありません。2011年までの流れで自身の性格を実感しました。投資で重要だと言われていることを守れるような人間ではないのです。1回勝ったら次はもっと儲けようと動いてしまいます。その結果、何回勝ち続けても最後にやってきた1度の負けですべてを失うことになりました。この時の教訓をいかして、信用取引は絶対にやらないというルールを設けそれだけは守るようにしています。そして、今現在は何とかこのルールを守り続け、株取引においてはトータルプラスを毎年維持できています。

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