【基本方針】低位バイオ株分散投資法

2020年7月23日

はじめまして、ITパパリーマンです。本ブログ記事の第一弾は普段行っている投資手法を公開します。分散投資法なのにリスクを取った矛盾したやり方ですが、今のところ過去4年で毎年百万円以上の利益を出せています。大きく儲けているわけではありませんが、種銭の規模に対するリターンとしては納得して投資が出来ています。

私が普段行っている手法です。次のような条件で運用しています。かなり偏ったやり方なのでこいつはバカなのかと思われてしまうでしょう。真似をして失敗しても責任取れません。でも人に伝えたい欲があるので書かせていただきます。

低位バイオ株分散投資法のポイント

  • 株価が数十円~千円以下の低位と中低位銘柄
  • 新興バイオ系企業(創薬、再生医療関連、研究支援など)
  • 創薬系企業の場合、生きたパイプラインを複数持っていること
  • またはIT系新領域(AI、分析系など)
  • 過去数年以内に株価が大きく跳ね上がったことがある企業を推奨
  • できるだけNISA枠を使う
  • 中長期(数か月~2年程度)保持が前提
  • 損切は3銘柄が買値の半値になったら1つを損切る
  • 1銘柄あたり20万円程度×10社でポートフォリオを組む
  • 絶対現物でやること

一般的に分散投資法はジャンルを必ず分散させるとしています。同ジャンル企業の株価は同調して動く傾向があるため、リスクを分散するための手法としては当たり前ですね。例えば原油価格が暴落した→石油関連企業全滅といった動きです。しかし、私の持ち株はほぼバイオ系のみで構成されています。それは、リスク分散のために複数企業を買っているわけではなく、高値に打ち上がった花火を刈り取ることを目的としているからです。

すべての卵を一つのカゴに盛りがち

新興バイオ株に投資する意義

バイオの中でも創薬系企業は基本的に薬ができるまでずっと赤字です。そのため株価を考えるうえで、PBRとかPERは全く役に立ちません。新薬の開発状況に応じて、進捗すると時には実際の企業価値を超えて思惑で連日ストップ高を繰り返したり、数年かけた研究が失敗し1からやり直しともなれば当然株価は暴落し売りたくても売れない絶望が訪れます。また、資金不足による新株発行&株価希釈化が定期的にループしまくるケースなども起こります。つまり、新興バイオ投資はほぼ博打です。

それではなぜそんな危険な投資をするのか。それは今まで株や投資信託、FXや仮想通貨など様々な投資をしてきた中で、このやり方が一番安定した結果が出ているからです。個別銘柄単位でみると博打なのですが複数に分散している意味がちゃんとあります。

本投資法の方法論

10社のうち2社が倒産(マイナス40万円)しても、3社の株価が3倍(プラス120万円)になればトータルでは80万円のプラスになります。株価3倍なんてことめったにないだろうと思われるかもしれませんが、低位のバイオ銘柄を10社持っていると年に数社は3倍程度に跳ね上がる機会がやってきます。その時は頭と尾っぽはくれてやり、ちゃんと刈り取りましょう。

しかし、実際は勢いよく株価が上昇するともっともっと!と欲をかいてしまうのが人間です。利益確定の自己ルールを守れず売却タイミングを逸し、気づいたときにはストップ安に巻き込まれ、結局株価は行ってこい(またはマイナス)の価格まで下がってしまうケースが多々発生します。逆に、あの時売らなければもっと儲かったのにというケースも。具体的にはオンコリスで2回、キャンバス、リボミック、メディネットなどで最近売り時を逃しており、テラやアルベルトはもう少し長くホールドしていればもっと儲かったのにと大後悔しました。自分は本当に欲深いなあと感じる機会が多く、タラレバで心が振り回されます。

欲望のコントロールと損切り

次に含み損の管理と損切りの話ここでは現物でやる重要性を説きます。新興バイオ銘柄では信用買いの所謂イナゴが大量に積みあがった後にIRが続かず、外銀による売り浴びせで一気に半値になるといったことが当たり前に起こります。しかし、基本的には過去の高値の後に現在低位となる株を買っているので、下がっても半値くらいまででだいたい止まります。信用だと半年で決済しないといけませんが、現物なら塩漬けできます(このあたりがこの投資手法が危険であり真似しないでくださいねという理由です)。損切りせず持ってればどこかのタイミングで買値くらいには戻ってくることがほとんどです。総額200~300万程度の投資なので最悪全てを失ったとしても日常生活に致命傷を与える損失にはなりません。いや、ならない額でやってください。持っていたお金が無くなるだけなのでまだ生きていけます。ちなみにこのような大損する経験は投資において一度はしておいたほうが絶対良いです。その詳しい理由は別記事に書きますが、手持ちのまとまったお金を失う経験を一度しておくと、それ自体はもちろんつらいのですが、一方で”借金抱えるまで突っ込まなくて本当によかった”という謎のマインドを持つことができます。このマインドがいつかここぞというタイミングで欲望のストッパーとして役立ちます。話がそれました。塩漬けと損切りの話に戻ります。塩漬けをするうえで常にヒヤヒヤする覚悟はしもってください。下がるときは本当に一気に下がるので心臓に悪いです。例えばマザーズが3%下げるとき、手持ちの1社は理由もなくストップ安になるみたいなことがよく起こります。一応損切りルールとしては、買値の半値となる銘柄が3つになったらその中で最も復活の見込みが薄そうな1銘柄を損切りします。

NISAを使え

最後にNISAについてです。NISAはバイオのためにあると言っても過言ではありません。利益に税金がかからないことがNISAのメリットですが、枠は初年度で100万円です。100万円で買った株が20%値上がりしても税金を払うラインは超えません。つまりその程度の利益のためにNISA枠を使う意味がありません。大手証券会社の中の人たちもNISAは博打枠といっているくらいです。非課税のメリットを生かすには大きな利益を狙いたいので、バイオ株にはうってつけなのです。

以上が私の手法となります。今のところドキドキと小遣いを得られていますので、引き続きこのやり方で運用していく予定です。だれもこんなやり方マネしないとおもいますが、自身の手法について考えるうえで少しでも役に立つような要素があれば幸いです。

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